御堂河内麻衣
CS
GUILD MEMBER INTERVIEW
カスタマーサクセス

御堂河内麻衣

課題の真因を見る。
EC事業者の前進を支えるCS。

所属inc.合同会社 inc.inc.
経歴法人営業 → フリーランス → CS
SKILL SET

スキルセット・支援事例

EC事業者に対するカスタマーサクセス支援顧客へのヒアリングと課題の真因整理EC事業における課題の優先順位づけ課題に応じた施策や支援先の検討施策実行後の継続的なフォローと伴走

あなたは、自分が歩いている道を、自分で選んだと言えるだろうか。どの学校で学ぶのか。どの仕事に就くのか。どの環境で経験を積み、いつ会社を離れるのか。

「人生で一番大切にしているのは、自分で選択することです」

そう話す御堂河内麻衣さんは、inc.合同会社でCSとして、EC事業者の支援に携わっている。社会人になる際には、早く会社員を辞められるだけの力を身につけるため、あえて厳しい環境を選んだ。

不動産会社で法人営業を経験し、BPO企業へ転職。その後はフリーランスとなり、EC関連商材の営業プロジェクトに関わった。業界や扱う商材は変わっても、仕事の中で大切にしてきた姿勢は変わらない。

相手が口にした要望をそのまま受け取るのではなく、なぜその要望が生まれているのか、本当に解決すべき問題は何なのかを考える。

「課題は、真因を見つけないと意味がないと思っています」

現在はCSとして、EC事業者が抱える悩みに向き合っている。目指しているのは、「ECに悩む会社をなくすこと」だ。

これは、自分で選択することを大切にしてきた御堂河内さんが、法人営業を通じて課題の真因を見る視点を身につけ、EC事業者を支援するCSへ至るまでの物語である。

WHO I HELP

こんな方の力になれます

ECの課題が多すぎて、どこから手をつけるか決められない方

施策は打っているのに、成果につながっている実感がない方

社内に相談相手がおらず、判断を一人で抱えている方

大切にしている価値観

課題は、真因を見つけないと意味がない。

INTERVIEW

インタビュー本編

01
CHAPTER

自分が学びたいものを選ぶ——文系と理系の枠に合わせなかった学生時代

御堂河内さんは、幼い頃から自分で決めることを大切にしてきた。両親から、進路や人生の選択について細かく口を出されることは少なかったという。

「両親は、そんなにごちゃごちゃ言う人ではなかったですね」

家庭の外では、先生が言っているから従う、周囲がしているから合わせるといった場面もあった。その中で御堂河内さんは、なぜそうしなければならないのかを考えることがあった。

その姿勢が分かりやすく表れたのが、高校時代の選択科目だった。一般的には、文系であれば国語や社会、理系であれば数学や理科というように、ある程度決まった組み合わせの中から科目を選ぶ。しかし、御堂河内さんが選んだのは、数学と社会だった。

漢文よりも数学が好きだった。理科よりも社会に興味があった。そのため、既存の文系・理系という分類ではなく、自分が学びたい二つの科目を選択した。学校の中でも、その組み合わせを選ぶ生徒は多くなかったという。

周囲からは、「なぜ、その組み合わせを選んだのか」と聞かれることもあった。それでも、一般的な分類に合わせて、興味の薄い科目を選ぶことはしなかった。

「今でも、その選択は間違っていなかったと思っています」

文系なのか、理系なのか。周囲からどのように見られるのか。そうした枠組みではなく、自分は何を学びたいのかを基準に決める。この選択に、御堂河内さんが大切にしている「自分で選択する」という姿勢が表れている。

そして社会へ出る際にも、周囲から見て楽な道ではなく、自分に必要だと考えた環境を選ぶことになる。

02
CHAPTER

早く会社員を辞めるために、厳しい環境を選ぶ——法人営業で学んだ「課題の真因」

御堂河内さんが新卒で選んだのは、不動産会社の法人営業だった。企業のオフィス移転を支援し、物件の提案からオーナーとの条件交渉、契約までを担当する仕事である。

御堂河内さんは、この仕事を約6年間経験した。

法人向けの不動産営業では、顧客が伝えた条件だけを見ていても、十分な提案にはならない。

例えば、企業から「新宿で50坪、予算は100万円以内」と依頼されたとする。その条件に合う物件を探し、提案すること自体はできる。しかし、条件を満たすだけでは、本当にその企業に合った提案になるとは限らない。

なぜ新宿でなければならないのか。なぜ50坪が必要なのか。提示された予算には、どのような根拠があるのか。そもそも、その企業はなぜ移転しようとしているのか。

表面に出ている条件だけではなく、その条件が生まれた背景まで確認する。

「課題は、真因を見つけないと意味がないと思っています」

顧客が最初に伝えた希望と、本当に必要な解決策が一致しているとは限らない。だからこそ、要望を聞いて終わるのではなく、その背景まで掘り下げて整理する。御堂河内さんは、不動産会社での法人営業を通じて、この視点を身につけていった。

約6年間働いた後、御堂河内さんはBPO企業へ転職した。BPOとは、企業が行っている業務の一部を、外部の専門企業が担う仕組みである。

転職後は、コールセンターやバックオフィス、DXなど、企業の業務に関わる提案を行った。不動産会社では、主にオフィス移転というテーマから企業の課題に関わっていたが、BPO企業では、企業の業務そのものへと提案する範囲が広がった。

企業がどのような業務を抱えているのか。どこに負担が集中しているのか。外部へ任せることで、どのような改善ができるのか。法人営業で身につけた課題を見る視点を生かしながら、より幅広い企業課題へ向き合う経験を重ねていった。

その後、御堂河内さんは会社員を辞め、フリーランスとして働く道を選んだ。新卒で法人営業を選んだ時から考えていた、会社員を離れるという選択を実行した形になる。

高校時代には、自分が学びたい科目を選んだ。社会人になる際には、早く力を身につけるために法人営業の環境へ入り、より幅広い企業課題に関わるためにBPO企業へ移った。そして、自分で決めたタイミングで会社員を辞め、フリーランスになった。

御堂河内さんは、その時々で自分に必要だと考えた環境を選んできた。

03
CHAPTER

ECに悩む会社をなくしたい——営業経験をCSとして生かす現在

フリーランスとして活動する中で、御堂河内さんはEC関連商材の営業プロジェクトに関わった。EC事業者に対して営業を行い、多くの企業と接する仕事だった。

その経験を通じて、EC事業者がさまざまな悩みを抱えていることを知ったという。ECサイトを運営していても、思うように売上が伸びない。何を改善すればいいのか分からない。どのサービスや施策を選ぶべきなのか判断できない。

そうした企業と接する中で、御堂河内さんはEC領域をもっと深く知りたいと考えるようになった。特定の商材を営業するだけではなく、EC事業者が抱えている課題そのものに向き合いたい。そのために、ECという領域を極めたいと思ったという。

そのタイミングで関わるようになったのが、inc.合同会社だった。inc.には、ECサイトの制作だけでなく、広告やSNSなど、ECに関わる複数の領域を支援できるメンバーがいる。

一つの商品やサービスだけを提案するのではなく、EC事業者が抱えている課題に合わせ、EC領域全般、一気通貫で支援できることが魅力と感じている。御堂河内さんは、EC全体を支援できる環境に可能性を感じ、inc.へ参画した。

現在は、CSとしてEC事業者の支援に携わっている。これまで、不動産会社とBPO企業で法人営業を経験し、顧客が最初に伝えた要望だけを見るのではなく、その背景にある課題を確認することを大切にしてきた。この姿勢は、現在の仕事にもつながっている。

顧客から寄せられた相談に対して、すぐに決まった施策を当てはめるのではない。なぜ、その悩みが生まれているのか。事業者は、どのような状態を目指しているのか。今、本当に解決すべき問題は何なのか。

まず課題の真因を捉え、そのうえでinc.のメンバーが持つ専門性を生かし、必要な支援へつなげていく。

御堂河内さんが、inc.で実現したいと話していることがある。

「ECに悩む会社をなくしたいです」

ECを運営する企業が、悩みを抱えたまま、何をすればいいのか分からない状態を減らしていく。そのために企業の話を聞き、課題を整理し、必要な支援につなげる。

御堂河内さんが現在担っているCSは、顧客から寄せられた相談に対応するだけの仕事ではない。EC事業者と継続的に関わり、その企業が抱える問題を把握しながら、前へ進めるように支援する役割である。

どの施策を行うのか。誰に相談するのか。どの課題から解決するのか。EC事業者が抱えている状況を整理し、その企業に必要な支援を考える。その土台にあるのは、法人営業の中で培ってきた「課題の真因を見る」という視点だ。

自分が進む道を、自分で選んできたこと。企業が口にする要望の背景まで確認してきたこと。そして、EC関連商材の営業を通じて、事業者が抱えている悩みを知ったこと。

一つひとつの選択と経験が、現在のCSという役割につながっている。

自分で選択することは、最初に決めた道を変えずに進み続けることではない。その時々で自分に必要なものを考え、環境を選び直すことでもある。

御堂河内さんは今、これまで身につけてきた視点を生かしながら、ECに悩む企業と向き合っている。